放射線・原子力教育関係者有志による
全国環境放射線モニタリング


本ホームページは、放射線・原子力教育関係者の有志によって運営しています。できる限り正確な測定値を目指していますが、測定器の種類や精度、測定者等の違いによって多少の誤差があります。その点、ご留意下さい。

本プロジェクトの目的

私たちのプロジェクトの活動目的は、福島第一原発の事故の影響で一般の人々の環境放射線に対する関心が高まって いることを背景に、素人測定や判断による流言飛語を防ぎ、放射線を正しく知っていただくための情報発信にあります。 そのため、公的機関によるモニタリング結果の公式情報を側面支援し、信頼できる測定値の情報を共有しています。一 部のメディアの論調にある「政府発表値に対し注意を促す」ようなことを目指したものではありません。

放射線の線量等を測定をする上での留意点

放射線量を正しく測定し、理解することは、実はそう簡単なことではありません。専門的な知識をもった指導者の 下で実施するか、測定の目的と使用する測定器を明確にした具体的な指導書を用いての実施が必要と考えています。 例えば、放射線の種類にあった測定器を選び、その測定器の特徴をよく知り、測定環境や位置を設定するなど、す べての条件が整ってはじめて、得られた値の意味を理解し、さらに比較することが可能となります。この前提なくして の、「値がどこ(いつ)の○倍だからどうだ」の議論にはほとんど意味はありません。

放射線に関する正しい理解と冷静な行動

当ホームページで公開されている環境放射線の測定点の中には、福島県以外でも局所的に平常時よりも高い測定値を 示している地域が見られます。これは、福島第一原発の事故発生直後に放出された放射性物質が、当時の風向きや降 雨の関係によって降下した影響によるものと考えられます。しかしながら、現在までに測定された値を見る限り、健 康に影響を及ぼすようなレベルのものはありません。健康への影響については、放射線医学総合研究所や放射線影響 研究所などのホームページに詳しい解説があります。このような、科学的知見や国際的に認められた見解を適切に周 知する公的な情報に基づいて、冷静な理解、判断、行動をすることが最も大切だと私たちは考えています。

放射能水準調査(文部科学省公開)の値との違いに関する理解

文科省が公表している都道府県別環境放射能水準調査の結果と私たちの結果には差がありますが、両者のモニタリ ングは当初の目的がそれぞれ異なるため当然です。前者は、今回の事故とは無関係に以前から測定されており、その目 的は主に、過去または現在の大陸における核実験の状況、影響を継続監視することにあります(1960年代から70年代に かけて、核実験の影響により関東地区の環境放射能量が現在の数百倍から数千倍程度高い時期がありました)。したが って、観測点は、周辺建物などの影響を受けないように概して地表から高く設定されています。継続的に広域のデータ を取ることに大きな意味があり、また今回の件でも、福島からの飛来物質の時間変動を見るには最適です。後者は、 第一項で前述した目的が出発点ですので、地表からの高さ1メートル程度、私たちの生活圏をひとつの目安とし、 また、線量結果に影響を与える地表の様子にも気を配っています。目的の異なる数値を、そのまま比べないようにし ましょう。

このホームページについて

測定にご協力いただいている方々

測定値について(必ずお読みください)


各地の放射線測定値(5月22日更新)

北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島
茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川
新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜
静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫
奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口
徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎
熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄

現在の測定結果について


放射線の基礎知識

デマに惑わされず、適切に判断するための科学情報
(九州大学大学院工学研究院エネルギー量子工学部門へのリンク)

文部科学省による情報

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