放射線の測定値について


放射線の測定は、量子力学(ミクロの世界を支配する物理学)という、確率的な物理現象に基づいて 行われるため、同じ測定器で同じ放射線を測定したとしても、測定値にはばらつきが出ます。また、 いくつかの測定器で同じ放射線を測定しても、やはり測定器によって測定値にはある程度のばらつきが 出ます。

さらに放射線の量は、測定した場所の地質などの条件にも影響されます。そもそも地球は、はるか昔に 宇宙のチリやガスが核反応を起こして作られた物質がもとになって誕生したので、誕生当初は放射性物質の 塊でした。46億年の年月が放射能を減衰させましたが、今日も大地の鉱物には放射性物質が含まれています。 そのため、天然の放射性鉱物を多く含むような土地の上では測定値が高くなることがあります。 さらに、同じ場所で測定していても、風や降雨の影響によって放射線の測定値は時々刻々変化します。

このように放射線の測定値はもともとある程度の幅を持っている上に、地質や天候などによっても 自然に変化しますので、このホームページで公表された測定値がお住まいの地域の公的機関が発表して いる測定値と異なっていても、それは多くの場合このような変動によるものです。

(参考) 「放射線に 関する基礎知識」に日常生活で被ばくするいろいろな放射線の量が書いてありますので、参考にして ください。
(九州大学大学院工学研究院エネルギー量子工学部門へのリンク)


最終更新日:平成23年3月23日 inserted by FC2 system